2年半ぶりのフルマラソン。
そして、6年前のリベンジ。
2月から何とか月3ケタの練習はしたけど、
期待6割、不安4割。
いよいよ今日、黒部名水マラソンを走ります。
昨日は早く寝たので、5時前には起床する。
起きてまずやるべきことは・・・
ゼッケンとかと共に郵送されてきた抗原検査。
もちろん陰性で、とりあえずこれで今日走ることができる!
ただ、これで安心してしまって、
危うくこれを会場に持っていくのを忘れるとこでした。
朝ご飯は昨日コンビニで買ったおにぎり3つに豚汁。
しかし、ここでアクシデントが。
2つ目のおにぎりを食べてる時に、口の中でガリっとして。
何やと思ったら、まさか歯の詰め物が取れてしまって。
おいおい、何もマラソン当日の朝に取れなくても・・・。
とりあえず食べきった後、詰め物を洗って歯に押し込む。
ま、はまったからこれでいいか。
今日の天気予報は曇りのち晴れ。
だけど、もう日差しが差してきてる。
日差しがあると暑くなりそうやな。
6時半前に出発して、車で10分ちょい。
我々が指定されたH駐車場に到着しました。
シャトルバスが待ち構えてました。
この大会、シャトルバスに関しては、
行きも帰りもかなりの台数を走らせてくれて、
全くストレスフリーでした。
道路が空いてたので、5分ちょいで会場着。
会場に入ると、「おかえりなさい」の横断幕にジーンときてしまった。
コロナの影響でこの大会自体も3年ぶりの開催なのです。
ここで抗原検査の結果と体調チェックシートを提出し、
パンフとリストバンドをもらいました。
案内書によると、この会場の2階が荷物置き場や男子更衣室となってます。
なので、2階の通路にシートをひいて、
ここに荷物を置いていくことに決めました。
走る前からもう暑い。
のどが渇くも、コロナのからみで水の提供はなし。
仕方なく自販機で水を買って飲む。
その後、軽くストレッチをしてトイレを済ませ、
スタート地点に向かいました。
Fブロックに到着。
まだスタートまで30分弱あるので、
日差しに背を向けて、縁石に座って待つ。
スタート15分前、セレモニーが始まって、
Qちゃんたちのコメントを聞いてたら、
あっという間に時間は経ち、
いよいよ9時、号砲と共に黒部名水マラソンスタート!
Qちゃんたちに見送られて・・・
ゲートをくぐり、2年半ぶりの42.195kmが始まりました。
さてさて、どうなることやら。
こういった太鼓の応援も嬉しい限り。
それにしても暑い。
集団がばらけたら、多少涼しい風も感じられるけど、
集団の中に入ると、かなり暑かった。
なので、最初のエイドからしっかり水を取って、
飲んだり、顔や首筋にかけたりしてました。
10kmくらいまでは平坦基調。
めっちゃ走り良いところなんやけど、
ただ、6年前はここで突っ込んで、最後酷い目に合ったので、
とにかくペースを上げない事を自分に課してました。
最初の5kmのラップが・・・
5:43
5:37
5:31
5:29
5:32
最初の1kmから良いラップを刻み始められて、
しかも、目標のキロ5分半から5分40秒をキープできてます。
早くもなく遅くもなく、予定通りですな。
そうそう、この線路沿いを走ってると、
後ろから大集団に追い抜かれてね、
何事かと思ったら、4時間のペースランナーに付いてきてる集団でした。
さすがに集団の中で走るのは暑苦しいので、
少し離れて様子を見ることに。
線路沿いの道を離れて、10km手前からは登り基調のコースに。
さあ、いきなり勝負所やね。
5kmから10kmまでが・・・
5:31
5:37
5:32
5:28
5:26
見事にキロ5分半を守れてます。
気温はすでに25度くらいまでいってるでしょう。
とにかくエイドごとに水を取って頭からぶっかけたり。
そして、早め早めの塩分対策をと、
塩タブレットを5kmごとに摂っていくことにしました。
今回、こういったシャワー地点がどれだけあったか。
公設でなく私設でやってくれてるのも結構あってね、
ほんとありがたかったです。
前回の印象では線路沿いを離れると、
ひたすら登るイメージやってんけど、
案外下りもあったり。
そして、11km過ぎのエイドで和菓子を取るも、
さすがにのどを通らんかとポッケに入れる。
そして、結局そのままゴールして、
ゴール後にぺしゃんこの和菓子をいただいたのでした。
この辺りの狭い道の登りは記憶によく残ってました。
前を見ず、ひたすら下を向いて走って坂が終わるのをじっと待つ。
ここのエイドでは塩トマトを、
その次では梅干をいただきました。
全て小さな紙コップに入ってて、コロナ対策でしょうか。
面倒なのに、ほんとありがたい。
10kmから15kmまでが・・・
5:25
5:22
5:29
5:42
5:42
最後の2kmはずっと登りやったので、少し落ちてるけど、
トータルで見れば問題なし。
それを証拠に、4時間のペーサーに追いついてしまいました。
少し進むと、Q登場!
「みんなでサブ4達成するぞ!」の掛け声に、
みんなでオー!と返す。
まだまだオレも元気です。
15kmを過ぎて、右に折れると、
そこからはただひたすら登りが続くのみ。
新幹線の黒部宇奈月温泉駅を越えると、
エイドが出てきて・・・
美味しい苺と押し寿司をいただきました。
が、押し寿司を食べてたら、またガリっときた。
朝ごはんを食べてた時に取れた歯の詰め物がまた取れたみたい。
しかし、詰め物はそのままウエストポーチに放り込んで、
何もなかったようにマラソン続行。
ほぼ一直線のひたすら登り。
現実逃避にのどかな田園風景の中を走る列車を。
いくらペースを守ってても、さすがに疲れを感じるようになってきた。
でも、こういうしんどい時のペーサーの声掛けが嬉しい。
集団で走るのは苦手やけど、こういうメリットもあります。
しかも、ペーサーの女性のピンクのシューズだけ見ながら走ってると、
しんどいのも何もかも忘れて、走りに集中できました。
(変態?)
15kmから20kmが・・・
5:23
5:30
5:44
5:28
5:35
やはりペーサーという目標があるおかげか、
しんどいけど、平均ペースはちょうどキロ5分半。
そして、中間点を1時間58分ちょいやったような。
6年前より2分ほど遅いけど、
これもまた走る前から予定してた時間にピッタリでした。
さて、6年前の何となくな記憶では、
中間迎えたら、すぐに折り返して登り終了って思ってたんやけど、
それは完全に記憶違いで、
ここからさらに2kmほどダラダラと登る一直線。
さすがに心が辛くなってきました。
ここで、すっかり忘れてたエナジーゼリーを注入。
ようやく折り返し。
折り返すと、もちろん軽く下り。
さらに向かい風が冷たいくらいでね。
なんかちょっと元気が出たなあ。
そしてある程度進むと、登ってくる嫁と出会う。
表情から見るとかなり辛そうやな。
登ってきた道を逸れると25km。
20kmから25kmが・・・
5:36
5:39
5:30
5:46
5:30
登りの割には何とか粘れてるのは、やはりペーサーのおかげですかね。
ただ、この頃にはペーサーははるか前に行ってしまいました。
少し進むと、とうとう・・・
河川敷に出ました。
6年前はガッツリ歩いたなあ。
でも、今回は走り続けます。
ここで、梅丹の2RUNを飲む。
さあ、何とか最後まで足がつらないように・・・。
とうとう30km通過。
25kmから30kmが・・・
5:38
5:23
5:31
5:58
5:41
ちょっとタイムが落ちてきてるのは、
エイド毎に水を取って、歩きながら頭や顔や足にぶっかけてるから。
何やったら帽子を取って、その帽子にも水をぶっかけてまたかぶる。
とにかく飲む分もなくなるくらい、全身に水をかけてました。
すると、体がスーッと冷えて、
1kmくらいは元気に走れるんですよねえ。
それにしても、今回のマラソンほどスポーツドリンクを取らなかったのは、
いままでなかったなあ。
それくらい水が美味しいんですよ。
で、この時点で2時間47分くらいやったかな。
キロ6分でいけば、ギリサブ4かなあとおぼろげに考えたような。
でも、今回は久々のフルマラソンなので、
そんなにサブ4にこだわりはありませんでした。
水だけじゃなく、こういう応援もほんと力になりました。
あと、ランナーみんなで「ウルトラソウル!ヘイッ!」ってのもあったね。
で、32kmあたりで両脚のすねに違和感が出てきました。
ん?これはつるかも??
慌てて梅丹の2RUNをもう一袋飲みました。
これで何とか最後までいければ・・・。
暑い、とにかく暑い。
30kmから35kmが・・・
5:24
6:02
5:38
5:55
5:46
やはりエイドのあるところではタイムが落ちてます。
が、それ以外は何とか粘れてます。
しかし、脚はかなり動かなくなってきてました。
そして、この直後のエイドで梅干しと苺をいただく。
2回目の苺に思わず「また苺あるやん!」ってエイドの人に言ってしまいました。
美味しかった!
さらに進むと、Qちゃん2回目の登場。
失礼ながら、「パワーちょうだい!」と大声でお願いしたら、
「十分元気じゃないですか!」と言われてしまいました。
線路の下をくぐって、36km過ぎ。
この景色は6年前の時もよく覚えてます。
くぐって左に曲がれば、アレがあるから。
そう、塩ソフト!
ただ、周りがあるいてゆっくり食べてる中、
サブ4への欲求から走りもって食べました。
美味しかったんやけど、
でもね、さすがにコーンから下は食べる元気がなかったなあ。
1km弱、コーンから下の部分を持って走り、
出会ったボランティアの人に謝りながら、
捨てるようにお願いしました。
結果的にあと数百メートル走れば、エイドがあったのですが・・・。
ちょっとボケてますが、とうとう海沿いに出ました。
もう、暑いのなんの。
とにかくエイドでは水を二丁拳銃で全身にぶっかける。
シャツから水が滴るくらい。
どこかのエイドではボランティアのおっちゃんに、
ヒシャクで頭からぶっかけてもらって、
「大阪のにいちゃん、頑張って」と声をかけていただきました。
そして、35kmくらいからやったかな。
2人組の男性ランナーと並走。
1人がもう1人にサブ4に向けてのサポートをしてるようで、
この2人について行けば、オレもサブ4いけるかなと。
動かない脚を動かそうと腕を振って肩甲骨動かして、
骨盤も無理に前傾させて、何とかついて行きました。
歩いてる人も多い中、走り続けてとうとう40km。
35kmから40kmが・・・
5:47
5:41
5:48
5:29
5:40
1kmごとのラップを見て、キロ6分から出たおつり分だけ、
エイドでゆっくりできるなあと、それだけ考えて走ってました。
しかも、このマラソン、
30km以降だけでエイドが8か所も用意されてます。
とにかく次のエイドまで頑張ろうと、
で、エイドで水をかぶったら、
「よし、行こう!」と自分自身に声をかけて走り出す。
その繰り返しでした。
そして、ラスト5kmから1kmごとにカウントダウンの看板。
でも、1km1kmがほんと遠かった。
もはや、呼吸は乱れっぱなし。
はーはー言いながら走ってましたね。
生地の町を走る。
6年前は大会前日の生地の町ツアーに参加したことがあって、
ほんと温かい人たちばかりでした。
今回も年配の人たちの声援にどれだけ元気をもらえたか。
身体はアカンけど、心は最後まで楽しく走ることができました。
それを証拠に最後の2kmのラップが・・・
5:33
5:29
この期に及んでペース戻してるし。
それに、ネットタイムでのサブ4もほぼ確定で、
気持ちに余裕ができたのもあったのかなあ。
そして、会場に入ろうとした時の事。
4時間のペーサーのお姉さんが駆け寄ってきて、
「サブ4いけますよ!あと1分です!」
ん?サブ4は余裕でいけますやん?
頭が回ってなかった。
なるほど、グロスタイムでもサブ4いけるのか!?
猛ダッシュが始まりました。
どこにこんな力が残ってたんやろってくらい。
で、ゴールゲートが見えて、もう大丈夫かと上の写真を撮る。
そして、余裕でゴールしようとしたら、
ゲート脇の時計表示が「3:59:57」!?
慌てて再ダッシュでゲートに飛び込んで、ゴール!
うーん、多分大丈夫だと思うけど・・・。
後から公式タイム見たら、3:59:58。
いやあ、ヤバかった。
さらにネットタイムだと、3:57:32。
久々のフルマラソン、そして6年前撃沈したリベンジ、
色んな思いが交錯して、笑いと涙がこみ上げてきました。
これやからマラソンはやめられへんなあ。
これも6年前と一緒。ゴール後の名水三昧。
たくさん飲んで、たくさんかぶりました。
荷物置き場に戻り、座り込む。
多少足はつったけど、それほどでもなく、
普通に着替えて、あとは嫁を待つのみ。
応援ナビによると、後半かなりタイムが落ちてるようで。
嫁が帰ってきて、着替えに行ってる間、
これも6年前同様、噴水広場のベンチで脚を冷やす。
これがほんと心地良いのですよ。
サンダル持ってきて正解。
その後、鱒寿司と豚汁のふるまい。
カニ汁もあったけど、オレは断然豚汁派。
具だくさんでお腹いっぱいでした。
そんなこんなでこの酷暑の中でのサブ4達成は、
ほんと自信になりました。
それにしても、いいマラソン大会ですね。
ホスピタリティが半端ない。
これが4月とか10月なんかだったら、また来るのになあ。
さすがにこの暑さと前半の登りはコリゴリですわ。