2022 黒部名水マラソン 当日

2年半ぶりのフルマラソン

そして、6年前のリベンジ。

2月から何とか月3ケタの練習はしたけど、

期待6割、不安4割。

いよいよ今日、黒部名水マラソンを走ります。

 

 

昨日は早く寝たので、5時前には起床する。

起きてまずやるべきことは・・・

 

ゼッケンとかと共に郵送されてきた抗原検査。

もちろん陰性で、とりあえずこれで今日走ることができる!

ただ、これで安心してしまって、

危うくこれを会場に持っていくのを忘れるとこでした。

 

朝ご飯は昨日コンビニで買ったおにぎり3つに豚汁。

しかし、ここでアクシデントが。

2つ目のおにぎりを食べてる時に、口の中でガリっとして。

何やと思ったら、まさか歯の詰め物が取れてしまって。

おいおい、何もマラソン当日の朝に取れなくても・・・。

とりあえず食べきった後、詰め物を洗って歯に押し込む。

ま、はまったからこれでいいか。

 

今日の天気予報は曇りのち晴れ。

だけど、もう日差しが差してきてる。

日差しがあると暑くなりそうやな。

 

 

6時半前に出発して、車で10分ちょい。

我々が指定されたH駐車場に到着しました。

 

シャトルバスが待ち構えてました。

この大会、シャトルバスに関しては、

行きも帰りもかなりの台数を走らせてくれて、

全くストレスフリーでした。

 

 

道路が空いてたので、5分ちょいで会場着。

会場に入ると、「おかえりなさい」の横断幕にジーンときてしまった。

コロナの影響でこの大会自体も3年ぶりの開催なのです。

 

ここで抗原検査の結果と体調チェックシートを提出し、

パンフとリストバンドをもらいました。

 

案内書によると、この会場の2階が荷物置き場や男子更衣室となってます。

なので、2階の通路にシートをひいて、

ここに荷物を置いていくことに決めました。

 

走る前からもう暑い。

のどが渇くも、コロナのからみで水の提供はなし。

仕方なく自販機で水を買って飲む。

その後、軽くストレッチをしてトイレを済ませ、

スタート地点に向かいました。

 

Fブロックに到着。

まだスタートまで30分弱あるので、

日差しに背を向けて、縁石に座って待つ。

 

スタート15分前、セレモニーが始まって、

Qちゃんたちのコメントを聞いてたら、

あっという間に時間は経ち、

いよいよ9時、号砲と共に黒部名水マラソンスタート!

 

Qちゃんたちに見送られて・・・

 

ゲートをくぐり、2年半ぶりの42.195kmが始まりました。

さてさて、どうなることやら。

 

こういった太鼓の応援も嬉しい限り。

それにしても暑い。

集団がばらけたら、多少涼しい風も感じられるけど、

集団の中に入ると、かなり暑かった。

なので、最初のエイドからしっかり水を取って、

飲んだり、顔や首筋にかけたりしてました。

 

10kmくらいまでは平坦基調。

めっちゃ走り良いところなんやけど、

ただ、6年前はここで突っ込んで、最後酷い目に合ったので、

とにかくペースを上げない事を自分に課してました。

 

最初の5kmのラップが・・・

 

5:43

5:37

5:31

5:29

5:32

 

最初の1kmから良いラップを刻み始められて、

しかも、目標のキロ5分半から5分40秒をキープできてます。

早くもなく遅くもなく、予定通りですな。

 

そうそう、この線路沿いを走ってると、

後ろから大集団に追い抜かれてね、

何事かと思ったら、4時間のペースランナーに付いてきてる集団でした。

さすがに集団の中で走るのは暑苦しいので、

少し離れて様子を見ることに。

 

線路沿いの道を離れて、10km手前からは登り基調のコースに。

さあ、いきなり勝負所やね。

 

5kmから10kmまでが・・・

 

5:31

5:37

5:32

5:28

5:26

 

見事にキロ5分半を守れてます。

気温はすでに25度くらいまでいってるでしょう。

とにかくエイドごとに水を取って頭からぶっかけたり。

そして、早め早めの塩分対策をと、

タブレットを5kmごとに摂っていくことにしました。

 

今回、こういったシャワー地点がどれだけあったか。

公設でなく私設でやってくれてるのも結構あってね、

ほんとありがたかったです。

 

前回の印象では線路沿いを離れると、

ひたすら登るイメージやってんけど、

案外下りもあったり。

 

そして、11km過ぎのエイドで和菓子を取るも、

さすがにのどを通らんかとポッケに入れる。

そして、結局そのままゴールして、

ゴール後にぺしゃんこの和菓子をいただいたのでした。

 

この辺りの狭い道の登りは記憶によく残ってました。

前を見ず、ひたすら下を向いて走って坂が終わるのをじっと待つ。

 

ここのエイドでは塩トマトを、

その次では梅干をいただきました。

全て小さな紙コップに入ってて、コロナ対策でしょうか。

面倒なのに、ほんとありがたい。

 

10kmから15kmまでが・・・

 

5:25

5:22

5:29

5:42

5:42

 

最後の2kmはずっと登りやったので、少し落ちてるけど、

トータルで見れば問題なし。

それを証拠に、4時間のペーサーに追いついてしまいました。

 

少し進むと、Q登場!

「みんなでサブ4達成するぞ!」の掛け声に、

みんなでオー!と返す。

まだまだオレも元気です。

 

15kmを過ぎて、右に折れると、

そこからはただひたすら登りが続くのみ。

新幹線の黒部宇奈月温泉駅を越えると、

エイドが出てきて・・・

 

美味しい苺と押し寿司をいただきました。

が、押し寿司を食べてたら、またガリっときた。

朝ごはんを食べてた時に取れた歯の詰め物がまた取れたみたい。

しかし、詰め物はそのままウエストポーチに放り込んで、

何もなかったようにマラソン続行。

 

ほぼ一直線のひたすら登り。

現実逃避にのどかな田園風景の中を走る列車を。

いくらペースを守ってても、さすがに疲れを感じるようになってきた。

でも、こういうしんどい時のペーサーの声掛けが嬉しい。

集団で走るのは苦手やけど、こういうメリットもあります。

しかも、ペーサーの女性のピンクのシューズだけ見ながら走ってると、

しんどいのも何もかも忘れて、走りに集中できました。

(変態?)

 

15kmから20kmが・・・

 

5:23

5:30

5:44

5:28

5:35

やはりペーサーという目標があるおかげか、

しんどいけど、平均ペースはちょうどキロ5分半。

 

そして、中間点を1時間58分ちょいやったような。

6年前より2分ほど遅いけど、

これもまた走る前から予定してた時間にピッタリでした。

 

さて、6年前の何となくな記憶では、

中間迎えたら、すぐに折り返して登り終了って思ってたんやけど、

それは完全に記憶違いで、

ここからさらに2kmほどダラダラと登る一直線。

さすがに心が辛くなってきました。

ここで、すっかり忘れてたエナジーゼリーを注入。

 

ようやく折り返し。

折り返すと、もちろん軽く下り。

さらに向かい風が冷たいくらいでね。

なんかちょっと元気が出たなあ。

そしてある程度進むと、登ってくる嫁と出会う。

表情から見るとかなり辛そうやな。

 

登ってきた道を逸れると25km。

20kmから25kmが・・・

 

5:36

5:39

5:30

5:46

5:30

 

登りの割には何とか粘れてるのは、やはりペーサーのおかげですかね。

ただ、この頃にはペーサーははるか前に行ってしまいました。

 

少し進むと、とうとう・・・

 

河川敷に出ました。

6年前はガッツリ歩いたなあ。

でも、今回は走り続けます。

ここで、梅丹の2RUNを飲む。

さあ、何とか最後まで足がつらないように・・・。

 

とうとう30km通過。

25kmから30kmが・・・

 

5:38

5:23

5:31

5:58

5:41

 

ちょっとタイムが落ちてきてるのは、

エイド毎に水を取って、歩きながら頭や顔や足にぶっかけてるから。

何やったら帽子を取って、その帽子にも水をぶっかけてまたかぶる。

とにかく飲む分もなくなるくらい、全身に水をかけてました。

すると、体がスーッと冷えて、

1kmくらいは元気に走れるんですよねえ。

それにしても、今回のマラソンほどスポーツドリンクを取らなかったのは、

いままでなかったなあ。

それくらい水が美味しいんですよ。

 

で、この時点で2時間47分くらいやったかな。

キロ6分でいけば、ギリサブ4かなあとおぼろげに考えたような。

でも、今回は久々のフルマラソンなので、

そんなにサブ4にこだわりはありませんでした。

 

水だけじゃなく、こういう応援もほんと力になりました。

あと、ランナーみんなで「ウルトラソウル!ヘイッ!」ってのもあったね。

で、32kmあたりで両脚のすねに違和感が出てきました。

ん?これはつるかも??

慌てて梅丹の2RUNをもう一袋飲みました。

これで何とか最後までいければ・・・。

 

暑い、とにかく暑い。

30kmから35kmが・・・

 

5:24

6:02

5:38

5:55

5:46

 

やはりエイドのあるところではタイムが落ちてます。

が、それ以外は何とか粘れてます。

しかし、脚はかなり動かなくなってきてました。

 

そして、この直後のエイドで梅干しと苺をいただく。

2回目の苺に思わず「また苺あるやん!」ってエイドの人に言ってしまいました。

美味しかった!

 

さらに進むと、Qちゃん2回目の登場。

失礼ながら、「パワーちょうだい!」と大声でお願いしたら、

「十分元気じゃないですか!」と言われてしまいました。

 

線路の下をくぐって、36km過ぎ。

この景色は6年前の時もよく覚えてます。

くぐって左に曲がれば、アレがあるから。

 

そう、塩ソフト!

ただ、周りがあるいてゆっくり食べてる中、

サブ4への欲求から走りもって食べました。

美味しかったんやけど、

でもね、さすがにコーンから下は食べる元気がなかったなあ。

1km弱、コーンから下の部分を持って走り、

出会ったボランティアの人に謝りながら、

捨てるようにお願いしました。

結果的にあと数百メートル走れば、エイドがあったのですが・・・。

 

ちょっとボケてますが、とうとう海沿いに出ました。

もう、暑いのなんの。

とにかくエイドでは水を二丁拳銃で全身にぶっかける。

シャツから水が滴るくらい。

どこかのエイドではボランティアのおっちゃんに、

ヒシャクで頭からぶっかけてもらって、

「大阪のにいちゃん、頑張って」と声をかけていただきました。

 

そして、35kmくらいからやったかな。

2人組の男性ランナーと並走。

1人がもう1人にサブ4に向けてのサポートをしてるようで、

この2人について行けば、オレもサブ4いけるかなと。

動かない脚を動かそうと腕を振って肩甲骨動かして、

骨盤も無理に前傾させて、何とかついて行きました。

 

歩いてる人も多い中、走り続けてとうとう40km。

35kmから40kmが・・・

 

5:47

5:41

5:48

5:29

5:40

 

1kmごとのラップを見て、キロ6分から出たおつり分だけ、

エイドでゆっくりできるなあと、それだけ考えて走ってました。

しかも、このマラソン

30km以降だけでエイドが8か所も用意されてます。

とにかく次のエイドまで頑張ろうと、

で、エイドで水をかぶったら、

「よし、行こう!」と自分自身に声をかけて走り出す。

その繰り返しでした。

 

そして、ラスト5kmから1kmごとにカウントダウンの看板。

でも、1km1kmがほんと遠かった。

もはや、呼吸は乱れっぱなし。

はーはー言いながら走ってましたね。

 

生地の町を走る。

6年前は大会前日の生地の町ツアーに参加したことがあって、

ほんと温かい人たちばかりでした。

今回も年配の人たちの声援にどれだけ元気をもらえたか。

身体はアカンけど、心は最後まで楽しく走ることができました。

それを証拠に最後の2kmのラップが・・・

 

5:33

5:29

 

この期に及んでペース戻してるし。

それに、ネットタイムでのサブ4もほぼ確定で、

気持ちに余裕ができたのもあったのかなあ。

 

そして、会場に入ろうとした時の事。

4時間のペーサーのお姉さんが駆け寄ってきて、

「サブ4いけますよ!あと1分です!」

ん?サブ4は余裕でいけますやん?

 

頭が回ってなかった。

なるほど、グロスタイムでもサブ4いけるのか!?

 

ダッシュが始まりました。

どこにこんな力が残ってたんやろってくらい。

で、ゴールゲートが見えて、もう大丈夫かと上の写真を撮る。

そして、余裕でゴールしようとしたら、

ゲート脇の時計表示が「3:59:57」!?

慌てて再ダッシュでゲートに飛び込んで、ゴール!

うーん、多分大丈夫だと思うけど・・・。

 

後から公式タイム見たら、3:59:58

いやあ、ヤバかった。

さらにネットタイムだと、3:57:32

久々のフルマラソン、そして6年前撃沈したリベンジ、

色んな思いが交錯して、笑いと涙がこみ上げてきました。

これやからマラソンはやめられへんなあ。

 

 

これも6年前と一緒。ゴール後の名水三昧。

たくさん飲んで、たくさんかぶりました。

 

荷物置き場に戻り、座り込む。

多少足はつったけど、それほどでもなく、

普通に着替えて、あとは嫁を待つのみ。

応援ナビによると、後半かなりタイムが落ちてるようで。

 

嫁が帰ってきて、着替えに行ってる間、

これも6年前同様、噴水広場のベンチで脚を冷やす。

これがほんと心地良いのですよ。

サンダル持ってきて正解。

 

その後、鱒寿司と豚汁のふるまい。

カニ汁もあったけど、オレは断然豚汁派。

具だくさんでお腹いっぱいでした。

 

 

そんなこんなでこの酷暑の中でのサブ4達成は、

ほんと自信になりました。

それにしても、いいマラソン大会ですね。

ホスピタリティが半端ない。

これが4月とか10月なんかだったら、また来るのになあ。

さすがにこの暑さと前半の登りはコリゴリですわ。