黒部源流域を巡る 3日目 ~三俣山荘から鷲羽・水晶を経て雲ノ平山荘まで~

6:13

今日も6時出発を予定してたのに、10分以上も遅れてしまいました。

さあ、3日目スタートです!

 

 

今日は鷲羽岳水晶岳と2つの百名山を登って、雲ノ平山荘まで。

昨日や明日よりも短時間の行程になると思います。

 

 

空はどんより。

槍の穂先も雲に隠れて、これはこれで幻想的。

そして、昨日の朝よりも寒くはないな。

 

さあ、朝イチ急登。鷲羽の登りにかかりますか。

 

三俣山荘よ、さようなら。

 

黒部五郎や太郎兵衛平付近だけ日差しが差してます。

そしてこれが、今回の山旅での最後の日差しになりました。

 

さて、ひたすら登りまっせ。

 

可憐なイワツメクサが残ってました。

 

山頂に近づくにつれてモヤが濃くなり、

やがて、雨粒が落ちてきました。

周りの景色もなくなり、

カッパの上だけを羽織って黙々と登るのみ。

 

7:18

小屋から1時間ほどで鷲羽岳山頂に到着。

しかし、景色が見えないのでとっとと先へ。

 

一度下って・・・

 

珍しく警戒心の薄いホシガラスが。

近づいても全然逃げないんだなあ、こいつ。

 

そして、登り返す。

 

ロープがあったけど、なくても良い感じの場所でした。

 

7:58

登山道を歩いてると、不意にワリモ岳頂上の看板が。

この上には行けないんやね。

 

イワギキョウも残ってました。

 

8:16

ワリモ北分岐に着きました。

下ってくると雨はやみました。

水晶小屋方面へと進みます。

 

だらだらしたゆるい登りが続きます。

 

雲に覆われた雲ノ平。

これを最後に雲ノ平の全景は一切見れませんでした。

 

標高を上げるにつれて、雨がまた降ってきました。

そして・・・

 

8:55

水晶小屋に到着。

 

ここにザックをデポして、身軽で山頂に向かいます。

みんな考えることは同じやね。

それにしても・・・下のカッパを履くならこのタイミングだったなと、

後から後悔することになります。

 

いざ、山頂へ。

 

お!いきなりライチョウのお出ましや!

 

我々夫婦、後ろから来た男、山頂方面から来た男、

3組に挟み撃ちされて、やむを得ず岩に登るしかないライチョウ

どうぞ写真を撮ってねと言わんばかりで、

しばし、じーっとしてました。

凛々しくて立派なオスのライチョウですわ。

そういや、オスって初めて見たかも?

今まで見たのは子連ればかりやったしね。

 

小雨の中、しばらくライチョウを見た後、

先へと進みました。

山頂へ向かってるのに、平坦だったり下ったりでなんか変な感じ。

そういや、山頂から戻ってくる人たちがみんな口をそろえて、

「山頂のすぐ下にライチョウが5羽いたよ!」と。

うーん、我々が行く頃までいてくれるでしょうか?

 

進むにつれて、道が険しくなってきました。

これぞ、北アルプス。やはりこうでなくっちゃ。

ちなみにライチョウ5羽はどこにもいませんでした。

 

9:38

小屋から40分ほどで水晶岳山頂に到着。

が、雨脚が強くなり、もはや上からでなく横殴りの雨になったので、

即下山にかかりました。

 

小屋近く、さっきライチョウを見かけたあたり、

ふと何気なく道を振り返ったら、

岩の上にライチョウがいてビックリ!

 

しかも、4羽もいました!

家族なんですかね?

密集体系を崩すことなく、足早に去っていきました。

眺望もほとんどなく、今日はここまでしんどいだけの登山でしたが、

さすがは北アルプス!ただでは帰しませんな。

辛いのを忘れて、すっかり癒されましたね。

 

10:15

水晶小屋に帰ってきました。

横殴りの雨でズボンはびちょびちょ。

今さらカッパの下を履いても意味がないので、

歩きながら乾かそうかと。

そして、ほんとはここで昼ご飯でもと考えていたのですが、

雨をしのげる場所もなく、小屋の中に入るのははばかられて、

トイレだけ済ませて出発しました。

 

標高を下げても、今度は雨はやみません。

 

10:56

ワリモ岳北分岐に戻ってきました。

 

ここからは祖父岳方面へと下っていきます。

 

11:05

岩苔乗越を通過します。

 

地図で見たら、祖父岳までは割と平坦で楽に行けるように見えたけど、

実際歩いたら結構険しいし、時間もかかりました。

 

11:47

祖父岳の山頂に到着。

山頂付近はのっぺり平坦で、

ここから雲ノ平へ下るコースがすんごく見つけにくいのです。

今回のようにモヤってるならなおさらでしょう。

が、1本のロープが張ってあって、

それをたどれば、無事下山コースに進むことができました。

 

ガレた道を下りますが、これも印が無ければすごく分かりにくい。

そうそう、ここでもライチョウが出てきました。

あっという間にハイマツの中に消えましたが。

 

下り切っても、まだ岩ゴロゴロ。

 

12:10

祖父岳分岐まで来ました。

 

ここから雲ノ平山荘までは、ほぼ木道でした。

滑りやすいので気を付けて。

 

ハイマツの中を進みます。

まるで迷路のようで、同じところをグルグル回ってるような感じでした。

そして、雨は一旦小康状態に。

 

ぱっと視界が開け、池塘が点在するところに出ました。

晴れてたら、いい景色なんでしょうねえ。

 

スイス庭園に寄り道。

 

うーん、何がスイス庭園なんでしょうか?

よく分からん。

さすがにおなかが減ったので、エナジーバーをかじりました。

 

さらに木道を進むと、広い場所にぽつんと建つ小屋が見えてきました。

うわあ、最後の最後でまた雨が降ってきた!

 

12:10

雲ノ平山荘に到着。

早いけど、今日の行程はこれにて終了です。

辛い雨の日が短い行程で、ある意味運が良かったのかも。

早速、受付に行きました。

つづく・・・。

 

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