朝5時半前に起床。
例によって、おにぎり3つと豚汁を平らげる。
ゆっくり準備をして、6時50分には出発しました。
ホテルを出ても、そんなに冷え込んでる感じはなし。
銀座駅へ向かってると、もうランナーがあちこちにいてましたね。
一昨日、ゼッケンと一緒にもらった東京メトロの一日乗車券を使って、
丸の内線で新宿へ。
車両はランナーで一杯で、かろうじて空いてた席に座りこむ。
それにしても外人さん多いな。
それもそのはずで、後で聞いたら3万8千人のランナーのうち、
外人ランナーが何と1万2千人もいるとか。
そら多く感じるはずやわ。
新宿駅から案内係の指示通りにゲート2へ迷わず向かう。
ただ、すぐにはゲートをくぐりませんでした。
2019年、走る嫁の付き添いで来た時、
雨が降ってたので、とりあえず入ったのが京王プラザホテル。
それを覚えてたので、今回もホテルマンが入場自粛の看板を掲げてる中、
シレーっと中に入り、トイレに向かいました。
うまく個室が空いてて、そこでのんびり用を足し、
出てくる頃にはトイレは大行列。
いやあ、タイミング良かったわ。
それにしても、このホテル内は外人だらけでしたね。
改めてゲート2をくぐる。
スマホで顔写真を提示、荷物検査も厳重。
ここまでセキュリティが厳しいマラソンは初めてかも。
Eブロックの看板に従って進み、
都庁の建物の片隅にシートをひいて、準備と軽くストレッチ。
地上に降りて、荷物預け。
料金1000円払った甲斐はあると思います。
そして、今回一部で論争になってたスマホ保持問題。
スマホは預けないで持ったまま走れと案内にあったので、
どうするか悩みましたが、
どれだけ考えても、持って走る意味を見出せませんでした。
走り終えた後、荷物引き取り場所までのルートさえ覚えてたら、
それ以外でスマホが必要になるシーンはないと判断して、
オレは自己責任でスマホをケースに入れて、リュックに収め、
そのまま預けました。
結果、何も困ったことにはなりませんでしたけど。
のどが渇いてたのでポカリをいただく。
アミノバリューの顆粒も配ってたので、それも水で流し込みました。
さて、ブロック整列の最終時間が8時55分で、
今の時刻は8時20分過ぎ。
まだ時間があるのでもう一度トイレに行こうと、
新宿中央公園の仮設トイレの行列に並んでました。
が、10分過ぎてもまだまだたどり着く気配なし。
右を見たらちょうどEブロックの整列場所でだいぶランナーが埋まってきてました。
なので、もうトイレはあきらめ右向け右。
Eブロックの整列場所に行きました。
待ってる間がとにかく寒くて寒くて。
気温もそうやけどビル風もきつくて、もうずっと震えてました。
今日は暖かくなると思ってたからなあ。
防寒対策怠ってました。
寒いのはみんな一緒で、自ずとトイレに行きたくもなるでしょう。
そんな時、左にある公園内の商業施設、
盛り土の上の少し高いところにあったんやけど・・・
(言葉じゃ説明しづらいのでストリートビューより拝借)
植え込みをかき分け、そこにわざわざ登って行って、
その商業施設の壁に立ちションを始める外人が現れると、
もう堰を切ったかのように次から次からランナーが登って行って、
一時は20人ほど横に列をなして、用を足す人続出でした。
日本人がいたかどうか分からないし、
女性がいたという情報もあったりで、
なんだかもうって感じでした。
中には整列してる脇の植え込みにしてる外人も。
言うたら悪いけど、これだから外人は・・・。
寒さと先述の惨状に身も心も凍えながら、9時10分号砲。
徐々に我々も進みだします。
そして、スタートゲートへの直線を迎えるところで、
ビニール等をかぶってたランナーが一斉に道路脇に投げ捨てていきます。
それに当たらないよう、ひっかけてコケないよう走りました。
脱ぎ捨てたものが散乱してて、こんなに汚いスタート地点は初めてやね。
ま、何でもいいわ。さあ行こう!
コースは前半下り基調で入って、後も至極平坦。
ここで記録が出なけりゃどこで出すのってルートだと思います。
オレもとうとう新しい靴を履いての参戦。
これがどっちに出るかは分からないけど、
PBを出せればいいなとは思ってました。
最初の1kmが5:27。
周りが速いのか、下りだからか、
ストレスなく走れて、良いタイムで入れたなあと思いました。
山手線の高架をくぐり・・・。
走るのに一生懸命で5kmの写真を失念。
2kmから5kmまでが・・・
5:12
5:18
5:17
5:18
下り基調で良いペースで走れてます。
道幅も広いし、応援も多い。
凍えてた体も普通に動いてくれてます。
ただ、気持ちよすぎてあまり突っ込まないように・・・
とか思ってたかなあ。
水道橋の駅前は見たことのある光景。
東京ドームには何度か来たことがあるからね。
写真はうまく撮れてないけど。
そして、神田から秋葉原へ。
新宿から、山手線の対面である神田まで、
これくらいの距離しかないんやなあ。
上野に向かって10km。
5kmから10kmまでが・・・
5:09
5:11
5:13
5:18
5:20
安定した早いペースで走れてます。
遅いランナーをかき分け、
速いランナーに追い抜かれ、
外人ランナーにぶち当たられ・・・。
体が温まってきたのか、妙に顔がほてってきて。
序盤から給水はしっかり取って行きました。
その給水、テーブルには数字が振られていて、
ゼッケン番号の下一桁の数字のテーブルで給水するよう、
案内には書いてたんやけど、それを知らない人が多いのか、
最初の「1・2」のテーブルがやけに混雑してました。
自分は「4」なのでその次なんですが、
そこも混んでたような。
最後の「9・0」がやけに空いてたような・・・。
ここでようやく4時間のペースランナーを抜き去りました。
日本橋を渡り・・・
15kmを通過。
10kmから15kmまでが・・・
5:22
5:12
5:18
5:07
4:59
うわっ、5分切ってるし。
めっちゃ楽しく走れてました。
で、走る前からずっと考えてました。
どこかでエリートランナーとすれ違わへんかなあと。
マップを見て考えて、タイムを考慮したら、
折り返しの始まるこの辺ですれ違うんちゃうかなあと。
だから、なるべく対向車線側を走ってたんやけど、
そしたら車やバイクが走ってきて、その後ろに・・・
男子のトップ集団来た!
お!大迫もまだ先頭集団におるやん!
そして、女子は・・・
ああ、先頭集団は外人さんばっかりや。
その後ろに・・・
松田瑞樹ガンバレ!!
で、その後ろに細田さんもいたけど、
一山さんの姿が分からなくてねえ。
もしかして、見逃したんかなあと思ってたら、
その後、ずいぶん遅れて現れました。
うーん、調子が悪いみたいやね。
とか、思ってたら・・・
猫ひろし、めっちゃ速い!!
この後、自己ベストでゴールしたそうで。
雷門を折り返し・・・
スカイツリーを前方に見据え・・・
エリートランナーの走りを見れて、観光名所も出てきて20km。
この区間はあっという間に過ぎていった感じでした。
15kmから20kmまでが・・・
5:24
5:08
5:15
5:24
5:03
1つ目と4つ目は多分給水で遅れてるのかな?
とにかく顔から上が熱くて、水を取っては顔にぶっかけてました。
で、中間点でのタイムが1時間52分台やったと思います。
去年の岡山を上回る、過去イチ速いタイムで、
とりあえず後半2時間かかってもサブ4やなあとか、
もしかすると3時間50分も切れるのではとか考えてたなあ。
その後、22kmのエイドでカロリーメイトゼリーの給食。
今回のマラソンで給食らしい給食はこれだけでしたね。
一気にのどに流し込んだんやけど、
結構量が多くて、お腹がふくれたのを覚えています。
良いペースできてたから、
後半に向けて少しペースを落としても良いのかなという思いと、
行けるところまで行ったれという思いが、
交錯してた区間でもありました。
そんなこんなで25km。
20kmから25kmまでが・・・
5:20
5:15
5:26
5:21
5:17
前半突っ込んだおかげで、早くも疲労感が出てきました。
時折腰も痛んだり。
うーん、ペース速すぎやったかなあ。
ロケーションもなじみのない名前の地名が多く、
心身ともにダレてきてました。
でも、タイムをみたらそれほど失速してなくて。
現実と実感のタイムが乖離してる区間でしたね。
だからか、30kmの写真も失念。
ボーっとしすぎ。
25kmから30kmまでが・・・
5:21
5:21
5:22
5:25
5:16
ダレてても実に安定したペースを保ってました。
新しい靴のおかげなのか、平坦なコースのおかげなのか。
ただ、日差しも出てきてとにかく暑い。
22kmのカロリーメイトゼリーと同時に、
塩分ゼリーも流し込んだんやけど、
これはさらに追加が必要かも。
銀座の中央通りを南下します。
なんとも言えない良い気分でした。
日比谷通りを南下して35km。
30kmから35kmまでが・・・
5:31
5:23
5:22
5:37
5:17
タイム的にはそんなに落ちてはないんやけど、
体は相当疲れてました。
脚も動いてないのが実感できてたし、精神的にも辛かった。
日比谷通りに入った時、
34kmを通過するところで対向車線側を見たら、
ちょうど41kmの看板が見えてね。
まだ日比谷通りを行って帰って7km走らないと、
ここには戻って来れないのかと思うと、ウンザリしてました。
もうサブ4ならいいか、
いや、もはやサブ4じゃなくてもいいか、
ネガティブな事ばっかり考えて、時計も見ずに走ってましたね。
そんな心持ちのまま、何とか田町で折り返すと、
あと4kmちょいかと少しだけ元気が出ました。
東京タワーや増上寺といった名所も気晴らしになったかな。
残りの距離が減る度にだいぶ心が晴れてきて、とうとう40km。
35kmから40kmまでが・・・
5:36
5:41
5:45
6:08
5:46
心は軽くなってきてたけど、タイムの落ち方が疲れを正直に表してます。
で、この時点で時計を見たら、3時間38分台やったかな。
あれ?これあとキロ6分で走ったら、3時間50分切れるんちゃうん??
35km過ぎた時も時計を確認したけど、
ボーっとして、完全に計算間違いしてました。
案外3時間50分を切れるペースでここまで来てたんや!
それでも、残り2kmの看板を通過して3時間39分台。
残り2kmを11分弱で。1km5分半かあ・・・。
スイッチが入りました。
とにかく41kmまでを必死に走って、貯金を作って、
最後の1kmはゆっくり走ろうかと。
呼吸を乱しながらどんどんランナーを抜いていきます。
で、41kmまでが5:35。
あれ?全然貯金できてへん。
ラストスパート継続。
石畳の丸の内仲通りをランナーかき分け走り抜けます。
沿道の応援が間近で聞こえてたような気がしますが、
それどころではありませんでした。
それを証拠に写真撮ってないし。
とにかく長く感じた丸の内仲通りを左に折れるとゴールが目前でした。
最後はキロ5分を切るダッシュやったみたい。
ゴール!!
時計を見る・・・
3:49:26!!!
切った!切った!
呼吸の乱れが治まらないまま、ずっとそんな独り言を言ってたような。
とうとう壁をぶち破れました。
興奮してたんか、まったり進むランナーをかき分け先へ。
メダルをもらい、ポカリや水をもらい、
タオル地のポンチョをもらい、
ゼリーやみかんをもらい・・・
疲れてたけど、心は晴れやか。
ただ、足がつりそうな雰囲気だったので、
ポカリをガブガブ飲んで進みました。
オレンジゼッケンのランナーの荷物受け渡しは、
大手町プレイスカンファレンスセンター。
少し寒いなあと思いながら、案内されるがままに歩きました。
10分ほど歩いて到着。嫁が出迎えてくれました。
荷物を返してもらい、ボランティアさんに感謝しながら中へ。
大きな会議室が更衣室でした。
しかし、所狭しとランナーが着替えてて、
あまりスペースは取れなくて。
ま、自分は地下鉄乗ってホテルに戻るだけなので、
着替えずにウインドブレーカーを着こんで、とっとと外へ出ました。
嫁と銀座線に乗って銀座駅で降り、ホテルへ帰ったのでした。
念願の3時間50分切り。
記憶に残るマラソンになると思います。
参加人数、参加料金、規模、セキュリティ、声援の多さ、マナーの悪さ・・・
良くも悪くも日本一のマラソンだと思います。
ボランティアさんのホスピタリティも良かったなあ。
そして、自己ベストの反動も少なくなく、
久々に筋肉痛が数日続き、翌日には微熱が出ました。
しかし、それすらも激走の勲章だと大事に過ごしたその後でした。