東京マラソン2023 当日

朝5時半前に起床。

例によって、おにぎり3つと豚汁を平らげる。

ゆっくり準備をして、6時50分には出発しました。

 

 

ホテルを出ても、そんなに冷え込んでる感じはなし。

銀座駅へ向かってると、もうランナーがあちこちにいてましたね。

一昨日、ゼッケンと一緒にもらった東京メトロの一日乗車券を使って、

丸の内線で新宿へ。

車両はランナーで一杯で、かろうじて空いてた席に座りこむ。

それにしても外人さん多いな。

それもそのはずで、後で聞いたら3万8千人のランナーのうち、

外人ランナーが何と1万2千人もいるとか。

そら多く感じるはずやわ。

 

新宿駅から案内係の指示通りにゲート2へ迷わず向かう。

ただ、すぐにはゲートをくぐりませんでした。

 

2019年、走る嫁の付き添いで来た時、

雨が降ってたので、とりあえず入ったのが京王プラザホテル。

それを覚えてたので、今回もホテルマンが入場自粛の看板を掲げてる中、

シレーっと中に入り、トイレに向かいました。

 

うまく個室が空いてて、そこでのんびり用を足し、

出てくる頃にはトイレは大行列。

いやあ、タイミング良かったわ。

それにしても、このホテル内は外人だらけでしたね。

 

 

改めてゲート2をくぐる。

 

スマホで顔写真を提示、荷物検査も厳重。

ここまでセキュリティが厳しいマラソンは初めてかも。

 

Eブロックの看板に従って進み、

都庁の建物の片隅にシートをひいて、準備と軽くストレッチ。

 

地上に降りて、荷物預け。

料金1000円払った甲斐はあると思います。

そして、今回一部で論争になってたスマホ保持問題。

スマホは預けないで持ったまま走れと案内にあったので、

どうするか悩みましたが、

どれだけ考えても、持って走る意味を見出せませんでした。

走り終えた後、荷物引き取り場所までのルートさえ覚えてたら、

それ以外でスマホが必要になるシーンはないと判断して、

オレは自己責任でスマホをケースに入れて、リュックに収め、

そのまま預けました。

結果、何も困ったことにはなりませんでしたけど。

 

のどが渇いてたのでポカリをいただく。

アミノバリューの顆粒も配ってたので、それも水で流し込みました。

 

さて、ブロック整列の最終時間が8時55分で、

今の時刻は8時20分過ぎ。

まだ時間があるのでもう一度トイレに行こうと、

新宿中央公園の仮設トイレの行列に並んでました。

が、10分過ぎてもまだまだたどり着く気配なし。

右を見たらちょうどEブロックの整列場所でだいぶランナーが埋まってきてました。

なので、もうトイレはあきらめ右向け右。

Eブロックの整列場所に行きました。

 

待ってる間がとにかく寒くて寒くて。

気温もそうやけどビル風もきつくて、もうずっと震えてました。

今日は暖かくなると思ってたからなあ。

防寒対策怠ってました。

 

寒いのはみんな一緒で、自ずとトイレに行きたくもなるでしょう。

そんな時、左にある公園内の商業施設、

盛り土の上の少し高いところにあったんやけど・・・

 

(言葉じゃ説明しづらいのでストリートビューより拝借)

植え込みをかき分け、そこにわざわざ登って行って、

その商業施設の壁に立ちションを始める外人が現れると、

もう堰を切ったかのように次から次からランナーが登って行って、

一時は20人ほど横に列をなして、用を足す人続出でした。

日本人がいたかどうか分からないし、

女性がいたという情報もあったりで、

なんだかもうって感じでした。

中には整列してる脇の植え込みにしてる外人も。

言うたら悪いけど、これだから外人は・・・。

 

 

寒さと先述の惨状に身も心も凍えながら、9時10分号砲。

徐々に我々も進みだします。

そして、スタートゲートへの直線を迎えるところで、

ビニール等をかぶってたランナーが一斉に道路脇に投げ捨てていきます。

それに当たらないよう、ひっかけてコケないよう走りました。

 

脱ぎ捨てたものが散乱してて、こんなに汚いスタート地点は初めてやね。

 

ま、何でもいいわ。さあ行こう!

 

 

コースは前半下り基調で入って、後も至極平坦。

ここで記録が出なけりゃどこで出すのってルートだと思います。

オレもとうとう新しい靴を履いての参戦。

これがどっちに出るかは分からないけど、

PBを出せればいいなとは思ってました。

 

最初の1kmが5:27。

周りが速いのか、下りだからか、

ストレスなく走れて、良いタイムで入れたなあと思いました。

 

山手線の高架をくぐり・・・。

 

市ヶ谷の防衛省前では海上自衛隊の音楽隊の応援がありました。

 

走るのに一生懸命で5kmの写真を失念。

2kmから5kmまでが・・・

 

5:12

5:18

5:17

5:18

 

下り基調で良いペースで走れてます。

道幅も広いし、応援も多い。

凍えてた体も普通に動いてくれてます。

ただ、気持ちよすぎてあまり突っ込まないように・・・

とか思ってたかなあ。

 

水道橋の駅前は見たことのある光景。

 

東京ドームには何度か来たことがあるからね。

写真はうまく撮れてないけど。

 

そして、神田から秋葉原へ。

新宿から、山手線の対面である神田まで、

これくらいの距離しかないんやなあ。

 

上野に向かって10km。

5kmから10kmまでが・・・

 

5:09

5:11

5:13

5:18

5:20

 

安定した早いペースで走れてます。

遅いランナーをかき分け、

速いランナーに追い抜かれ、

外人ランナーにぶち当たられ・・・。

 

体が温まってきたのか、妙に顔がほてってきて。

序盤から給水はしっかり取って行きました。

その給水、テーブルには数字が振られていて、

ゼッケン番号の下一桁の数字のテーブルで給水するよう、

案内には書いてたんやけど、それを知らない人が多いのか、

最初の「1・2」のテーブルがやけに混雑してました。

自分は「4」なのでその次なんですが、

そこも混んでたような。

最後の「9・0」がやけに空いてたような・・・。

 

ここでようやく4時間のペースランナーを抜き去りました。

 

 

日本橋を渡り・・・

 

15kmを通過。

10kmから15kmまでが・・・

 

5:22

5:12

5:18

5:07

4:59

 

うわっ、5分切ってるし。

めっちゃ楽しく走れてました。

で、走る前からずっと考えてました。

どこかでエリートランナーとすれ違わへんかなあと。

マップを見て考えて、タイムを考慮したら、

折り返しの始まるこの辺ですれ違うんちゃうかなあと。

だから、なるべく対向車線側を走ってたんやけど、

そしたら車やバイクが走ってきて、その後ろに・・・

 

男子のトップ集団来た!

お!大迫もまだ先頭集団におるやん!

 

そして、女子は・・・

ああ、先頭集団は外人さんばっかりや。

その後ろに・・・

 

松田瑞樹ガンバレ!!

で、その後ろに細田さんもいたけど、

一山さんの姿が分からなくてねえ。

もしかして、見逃したんかなあと思ってたら、

その後、ずいぶん遅れて現れました。

うーん、調子が悪いみたいやね。

とか、思ってたら・・・

 

猫ひろし、めっちゃ速い!!

この後、自己ベストでゴールしたそうで。

 

雷門を折り返し・・・

 

スカイツリーを前方に見据え・・・



エリートランナーの走りを見れて、観光名所も出てきて20km。

この区間はあっという間に過ぎていった感じでした。

15kmから20kmまでが・・・

 

5:24

5:08

5:15

5:24

5:03

 

1つ目と4つ目は多分給水で遅れてるのかな?

とにかく顔から上が熱くて、水を取っては顔にぶっかけてました。

 

で、中間点でのタイムが1時間52分台やったと思います。

去年の岡山を上回る、過去イチ速いタイムで、

とりあえず後半2時間かかってもサブ4やなあとか、

もしかすると3時間50分も切れるのではとか考えてたなあ。

 

その後、22kmのエイドでカロリーメイトゼリーの給食。

今回のマラソンで給食らしい給食はこれだけでしたね。

一気にのどに流し込んだんやけど、

結構量が多くて、お腹がふくれたのを覚えています。

良いペースできてたから、

後半に向けて少しペースを落としても良いのかなという思いと、

行けるところまで行ったれという思いが、

交錯してた区間でもありました。

 

そんなこんなで25km。

20kmから25kmまでが・・・

 

5:20

5:15

5:26

5:21

5:17

 

前半突っ込んだおかげで、早くも疲労感が出てきました。

時折腰も痛んだり。

うーん、ペース速すぎやったかなあ。

ロケーションもなじみのない名前の地名が多く、

心身ともにダレてきてました。

でも、タイムをみたらそれほど失速してなくて。

現実と実感のタイムが乖離してる区間でしたね。

 

だからか、30kmの写真も失念。

ボーっとしすぎ。

25kmから30kmまでが・・・

 

5:21

5:21

5:22

5:25

5:16

 

ダレてても実に安定したペースを保ってました。

新しい靴のおかげなのか、平坦なコースのおかげなのか。

ただ、日差しも出てきてとにかく暑い。

22kmのカロリーメイトゼリーと同時に、

塩分ゼリーも流し込んだんやけど、

これはさらに追加が必要かも。

 

銀座の中央通りを南下します。

なんとも言えない良い気分でした。

 

日比谷通りを南下して35km。

30kmから35kmまでが・・・

 

5:31

5:23

5:22

5:37

5:17

 

タイム的にはそんなに落ちてはないんやけど、

体は相当疲れてました。

脚も動いてないのが実感できてたし、精神的にも辛かった。

日比谷通りに入った時、

34kmを通過するところで対向車線側を見たら、

ちょうど41kmの看板が見えてね。

まだ日比谷通りを行って帰って7km走らないと、

ここには戻って来れないのかと思うと、ウンザリしてました。

もうサブ4ならいいか、

いや、もはやサブ4じゃなくてもいいか、

ネガティブな事ばっかり考えて、時計も見ずに走ってましたね。

 

そんな心持ちのまま、何とか田町で折り返すと、

あと4kmちょいかと少しだけ元気が出ました。

東京タワーや増上寺といった名所も気晴らしになったかな。

 

残りの距離が減る度にだいぶ心が晴れてきて、とうとう40km。

35kmから40kmまでが・・・

 

5:36

5:41

5:45

6:08

5:46

 

心は軽くなってきてたけど、タイムの落ち方が疲れを正直に表してます。

で、この時点で時計を見たら、3時間38分台やったかな。

あれ?これあとキロ6分で走ったら、3時間50分切れるんちゃうん??

35km過ぎた時も時計を確認したけど、

ボーっとして、完全に計算間違いしてました。

案外3時間50分を切れるペースでここまで来てたんや!

それでも、残り2kmの看板を通過して3時間39分台。

残り2kmを11分弱で。1km5分半かあ・・・。

 

スイッチが入りました。

とにかく41kmまでを必死に走って、貯金を作って、

最後の1kmはゆっくり走ろうかと。

呼吸を乱しながらどんどんランナーを抜いていきます。

 

で、41kmまでが5:35。

あれ?全然貯金できてへん。

ラストスパート継続。

石畳の丸の内仲通りをランナーかき分け走り抜けます。

沿道の応援が間近で聞こえてたような気がしますが、

それどころではありませんでした。

それを証拠に写真撮ってないし。

 

とにかく長く感じた丸の内仲通りを左に折れるとゴールが目前でした。

最後はキロ5分を切るダッシュやったみたい。

 

ゴール!!

時計を見る・・・

 

 

3:49:26!!!

 

切った!切った!

呼吸の乱れが治まらないまま、ずっとそんな独り言を言ってたような。

とうとう壁をぶち破れました。

 

興奮してたんか、まったり進むランナーをかき分け先へ。

メダルをもらい、ポカリや水をもらい、

タオル地のポンチョをもらい、

ゼリーやみかんをもらい・・・

 

疲れてたけど、心は晴れやか。

ただ、足がつりそうな雰囲気だったので、

ポカリをガブガブ飲んで進みました。

 

 

オレンジゼッケンのランナーの荷物受け渡しは、

大手町プレイスカンファレンスセンター。

少し寒いなあと思いながら、案内されるがままに歩きました。

 

10分ほど歩いて到着。嫁が出迎えてくれました。

荷物を返してもらい、ボランティアさんに感謝しながら中へ。

大きな会議室が更衣室でした。

 

しかし、所狭しとランナーが着替えてて、

あまりスペースは取れなくて。

ま、自分は地下鉄乗ってホテルに戻るだけなので、

着替えずにウインドブレーカーを着こんで、とっとと外へ出ました。

嫁と銀座線に乗って銀座駅で降り、ホテルへ帰ったのでした。

 

 

 

念願の3時間50分切り。

記憶に残るマラソンになると思います。

参加人数、参加料金、規模、セキュリティ、声援の多さ、マナーの悪さ・・・

良くも悪くも日本一のマラソンだと思います。

ボランティアさんのホスピタリティも良かったなあ。

 

そして、自己ベストの反動も少なくなく、

久々に筋肉痛が数日続き、翌日には微熱が出ました。

しかし、それすらも激走の勲章だと大事に過ごしたその後でした。

 

www.marathon.tokyo