今日宿泊する鳳凰小屋に着いた我々ですが、
ここに宿泊する事を決めたのは2日前。
薬師岳小屋と違って、水が豊富ってのが決め手でした。
夏の登山はやはり水が大事ですからね。
てことで、2日前に予約の電話をして、
その時にお客さんの多さを聞くと、
「今のところ10人くらいです。少ないですよ~」とのこと。
このご時世ってわけじゃないけど、
少ないに越したことは無いから、よかったです。
さて、外のベンチで小屋のお姉さんに受付してもらい、
中に案内してもらいました。
玄関の上に張り付けられた案内図。
ここは本館です。
入って右が受付。
入って左奥が食堂で、右奥の扉を開けたら談話室。
談話室はこたつが置かれてる小さな部屋で、
今回は人が入ってるのを見かけなかったなあ。
で、真ん中奥の階段を上がって2階へ。
ていうか、ここの写真、
フラッシュたいてるから明るく写ってますが、
昼間だというのに、小屋の中は真っ暗です。
明かりは点いてません。
電気の消費を抑えてるからでしょうか。
結局、明かりが点いたのは17時頃から消灯まででした。
2階に行くと、寝床が上下2段に分かれてます。
上のどこにしますかと言われたので、
向かって左端にしました。
もちろん暗いので、
鉄の棒で頭を打つことが何度かあったけど、
これはこれでいろんなものを干せたり。
で、そのうちに右端が2人組で埋まり、
(右の人たちも色々鉄棒に干し始めて、上の写真はその後のものです)
そして、なんと真ん中にも2人組が入りました。
我々の陣取るスペースの対面にも同じように、
上下2段で仕切られた寝床があるのですが、
今日は客が少ないのか、こちら側に押し込めるようです。
鳳凰小屋はコロナ対策として、こうHPに書いてました。
「鳳凰小屋では間仕切りを使わず、お客様同士の間隔を空ける形(ゾーニング)で感染防止対策をしております。」
たった布団一人分しか間隔を空けない形が、
果たしてコロナ対策になるんですかねえ?
少し疑問に思いましたが、こうなったもんは仕方なし。
あと、コロナ対策でマスクや除菌シートの持参と、
寝具が直接肌に触れないよう、
枕カバーやインナーシーツ等も持ってくるよう書かれてました。
それならいっそと、重いけど今回はシュラフを持ってきたのでした。
さて、あたりを散策してみましょう。
こちらはトイレと手洗い場。
洋式が4つだったかな。
除菌シートを忘れずに持ってくるべし。
こちらが水場。
コロナ対策で、右から従業員用、客の飲料用、
そして一番左端が顔洗ったり歯磨きするときに使ってとのこと。
その水場の流水で冷やされてたビールを600円で購入し、嫁とシェア。
冷たかった流水ほど、ビールは冷えてなかったのが残念。
でも、疲れた体に染み入ります。
この小屋には乾燥室がないので、
河原近くまで下りて、岩の上でタオルやズボンを乾かしてました。
風がないので、飛んではいかないでしょ。
まあ、日影だったので実際はあんまり乾きませんでしたが。
その後、寝床に敷布団をしいて、その上にシュラフを展開。
中に入って、ウトウトしてたら、
予定の17時半より少し前に小屋の人が来ました。
夕食の準備ができたようです。
夕食はカレーにスープに漬物。
お代わり自由のカレーは決して甘口じゃない具だくさんで悪くない。
たくさんあるのでどんどんお代わりしてくださいと小屋の人。
遠慮なく、2杯目は大盛りでと頼みました。
で、3杯目もいけそうな感じやったのに、
そろそろカレーが終わりますと小屋の人。
あれ?思いの外たくさんでもないな。
結局、3杯目は間に合わずに2杯で終了。
ごちそうさまでした。
さあ、外のベンチで2回戦。
今回はウィスキーの小瓶も持って上がってきたのだ。
柿ピーをアテにチビチビ。
たまに南アルプス天然水で割ってみたり。
さすがに肌寒くなってきて、ダウンを羽織ってたら、
小屋の人が明日のお弁当を持ってきてくれました。
実は受付時に急遽、明日の朝ご飯をお弁当にかえてもらったのでした。
明日は下山が昼を優に回ってしまいます。
途中の薬師岳小屋で食事の提供がない以上、
昼ご飯をどうしようかと思案した挙句、
朝はエネルギーゼリーでしのぎ、途中でお腹が減ったら弁当を食べようかと。
そう考えてチェンジしたのでした。
てなわけで、1時間ほどでウィスキーを飲み干し、
ほろ酔いでトイレ歯磨きを終えて、
小屋に戻ると、小屋のオーナーがラジオを聴いててね。
オリンピック柔道の中継で、ちょうど阿部詩が金メダルの場面でした。
一緒に聴いてた小屋の人やお客さんとみんなで喜んで、
寝床に戻りました。
自分の家と勘違いしてるような大声でしゃべる右端の夫婦、
無駄に足音を響かせる真ん中2人組、
それらに負けず劣らずの睡魔がやってきて、
19時過ぎに早くも寝てしまいました。
それから何度か目が覚めて時計を見たけど、
その都度また眠りに落ちて、
4時前、周りがゴソゴソし始めたのをきっかけに、
しっかりと目が覚めてしまいました。
こちらも暗闇の中、ヘッドライトを頼りに準備を始めます。
なんか頭がボーっとして、準備に時間がかかり、
荷物をまとめて寝床を後にしたのが5時過ぎでした。
ベンチにザックを置いて、トイレ行ったりコンタクト入れたり水を汲んだり。
ははは、鍋や食器が乾かされてますな。
どうも昨晩から宿泊した10数人の客たちはみな早出のようで、
我々を残して、すでにみんな小屋から出発して去ってしまいました。
そして5時20分、最後に我々が小屋を後にしたのでした。
次へ続く↓↓↓