この日はここで1泊です。
玄関脇で受付をすませました。
この小屋は10月からは要予約だと、自分はネットで知ってたので、
数日前に電話予約したのですが、
それを知らないで来る人もたくさんいてるみたいでした。
もちろん小屋は来る人を拒みませんけどね。
ちなみに今日の予約の多さを小屋のお兄さんに聞くと、
そんなに多くはないと。
ただし、予約無しで来る人もいるからねえ・・・とのこと。
少ないに越したことはないんですけどね。
受付を済ませ準備が整うと、
お兄さんが小屋の説明がてら部屋へ案内してくれます。
2階に上がって、引き戸のある畳敷きの個室っぽい部屋に案内されました。
ザックは部屋の外に置いてねとのこと。
マンガも結構置いてあって、自分は夕食まで久々にジョジョを読んで時間をつぶしました。
それにしても、他の部屋は山小屋でよくある上下2段の蚕部屋なのに、
自分たちは個室っぽい和室。
予約したからこその恩恵でしょうか?
ちょっとラッキーっと思いましたね。
このまま我々だけで独占できたらなあと。
マンガを読んでると、
小屋のお兄さんが次々とお客さんを連れて各部屋へ案内していきます。
ビックリするくらいのお客さんの数でした。
お客さんが来るたびにいちいち同じ説明を繰り返すお兄さんの声を扉越しに聞いて、
ご苦労さんやなあと思うと同時に、
頼むからこの部屋に案内してこないでくれ~と願ってました。
願いが通じてるのか、お兄さんと客はひっきりなしに現れますが、
みんな自分たちの部屋の前を通過していきます。
時刻は16時半を回って、
そろそろもう山へ上がってくる人もいなくなる時間でした。
よっしゃあ、乗り切った!・・・と思ってたら、
お兄さんが自分たちの部屋へ2人組を連れてきてしまいました。
ガッカリ・・・。
結局この4人で部屋を使えたので、
他の部屋と比べたら十分マシなんでしょうけどね、
気を遣う対象の登場に落胆は少なくありませんでしたねえ。
ちなみに2人は京都から来た年配のおっちゃんとその姪っ子らしいお姉さん。
お姉さんの方の足取りが遅くて、この時間着になったそうです。
そして、この2人も予約してきたとのこと。
やっぱりこの和室は予約の恩恵なのかもね。
夕食まで少しばかり小屋内を散策。
洗面所はありましたが、稜線上の小屋だけに水は貴重です。
凍結するので20時で栓を閉めますとのこと。
その向こうのトイレは和式のいわゆるボットン的なものでした。
階段を上がって右にはカーテンで仕切られてるだけの更衣室や、
16時から機能し始めた乾燥室がありました。
部屋の窓から見える槍穂高。
朝はあれだけ良い天気でしたが、夕方にはだいぶ雲が出てきてました。
ま、これはこれで趣がありますが。
夕食は17時半から。
ロング缶のビールを買おうと思ったら、もう売り切れたとのこと。
玄関脇のベンチで宴会してたやかましい団体に飲み干されたのかも?
それにしても、夕食は2回制となりました。
つまりそれだけ客が多いって事。
ほんと予想外やったなあ。
2回目の人が17時45分からなので、
あんまりのんびりと食べてはいられませんでした。
2回目の人が終わった後、食堂はストーブのある談話室になりました。
日本酒を買って、チビチビと。
TVもついてたのですが、
たまたまやってた天気予報によると、
翌日は昼前から雨になるだろうとのこと。
うーん、山に来る前の予報だと翌日まではもちそうな感じやったのになあ。
どうしたもんかいな・・・。
と、計画を変更して翌日に下山することも視野に入れて、
ならばどこに泊まろうかとかスマホで調べたり。
そんなこんなで19時半には部屋に戻って寝ました。
翌朝は4時頃目が覚めました。
しまった!朝ご飯が6時からやからもう1時間寝れたのに!
そうこうしてるうちに、同部屋のおっちゃんがお姉さんと話し始めて。
なんで年配の人って自分の声の大きさに鈍感なんでしょうかね。
すっかり目が覚めてしまったので、
小屋内はまだまだ灯りもついてませんでしたが、
ライトを持って顔洗ったりトイレに行ったりしてました。
朝食は6時から。
来た人から順番に食べてもらいますって説明を受けてたので、
早めに行ったけど2回制にはなりませんでした。
朝ご飯をお弁当にしてもらって早立ちする人も少なくなかったからね。
お客さんもだいぶ減って、小屋の中も静かになった6時50分、
ようやく我々も出発しました。