名球会に入るための条件が投手と打者でアンバランスになってきてる件

ほんまは試合の感想の前段で書こうかと思ってんけど、

あまりにも長文になったので別枠で。

 

 


一昨日、阪神の鳥谷が2000本安打を達成しました。

でも、オレは正直鳥谷が名球会入りって事に違和感を感じます。

ていうか、鳥谷がって事じゃなくて、2000本安打の価値について最近疑問を感じますわ。

その前に達成した阿部、それにまもなく達成しそうな内川は

共に過去首位打者のタイトルを獲得していて、2000本も納得かなあと思いますが。


そこで鳥谷の成績を改めて見て、違和感の原因を探りました。

打率は2011年の4位が最高。

2004年の新人の年を含めて、今年まで勤続年数14年で、

3割超えたのが2010,2011,2014の3度だけ。

今年も今のところ3割を超える勢いやけど、

仮にそれを含めても14年で3割越えが4度だけって、

それで打ててしまう2000本が違和感の原因なんやと思う。


もちろん知ってます。連続試合出場を続けてるが故の記録であることを。

でもな、15年くらい無事これ名馬で試合に出続けて、

それなりにヒット打ってたら、誰でも2000本打てるんやって事になるやんな。

ましてや、試合数も昔より増えて、選手寿命も昔よりも長くなった昨今なら、

これからさらに打者の名球会入りのハードルは低くなっていくことでしょうよ。

もはやスーパー打者でなくても、名球会には入れるのです。


鳥谷の2000本安打達成があって、

土曜のスポーツ紙では過去の2000本安打以上の打者の一覧が掲載されてました。

鳥谷でちょうど50人目やってんけどな、

(メジャーに行った人は除かれてました)

ビックリしたのは首位打者を取ってない人が半分以上いる事、

そして3割すら打った事のない人が2人もいる事なんや。

違和感を感じる選手が割といるんですなあ。


その最たる例が谷繁や。

3割こそ1回だけ打った事があるもんの、

通算打率は50人で抜きんでて最低の.240。

それでも名球会入りできるんやから、

先述の通り、無事これ名馬であれば誰でもといったら語弊があるけど、

将来的に打者として2000本安打はそんなに超最難関って記録ではなくなるのでしょう。

 


さて、ようやく本題に入ります。

危惧すべきなのは投手の名球会入りなのです。


現在、名球会入りの200勝を達成してる投手は打者の半分以下の24人。

250セーブ達成の岩瀬、佐々木、高津を入れても27人しかいません。


で、問題なのはこれに続く現役投手なんですよ。

昨日現在の現役投手で通算勝利数を上位から記すと・・・


石川 雅規 156

杉内 俊哉 142

内海 哲也 128

和田 毅  125

涌井 秀章 123

金子 千尋 114

岸 孝之  111

松坂 大輔 108

久保 康友 97

能見 篤史 97


思いの外の数字でビックリしました。

うわあ、誰も無理やろ、これ!

松坂はメジャーの記録を足してもまだ30強足りひん。

11位以下の投手を見ても、みんなそこそこベテランピッチャーでとても無理そうです。


巨人の菅野にしても、今日でまだ59勝。

あとどれくらい投げれるか知らんけど、

毎年15勝しても、まだ10年近くかかるレベルや。


あとは、日米通算で150勝目前のダルビッシュマー君、そしてマエケンとかな、

メジャーに行ってる投手がなんとかいけるかって話。

セーブもソフトバンクのサファテが来年いけるかってとこで、

とにかく投手の名球会入りのハードルが打者に比べて高すぎるご時世になってきました。

こっちはスーパー投手じゃないと、とてもじゃないけど名球会入りは難しい状況です

 


別に名球会がどうのこうの言うてるわけじゃなくて、

一応の名誉としての通算成績が投手と打者で価値が違ってきてるって事を言いたいだけなのです。

名球会入りの条件を改めるってことが無理な事も分かってるし、

それなら先発投手がもっと登板回数を増やせるような試合間隔にすべきだとか、

まあそんな事も無理でしょうけど、

とにかく打者と投手の評価のアンバランスさは今後ますます広がっていく事でしょうね。