ちろりん村 清流庵@信州松川村

今まで何度も通りかかってました。

山麓線沿い。

見るたびに「これ、ほんまに営業してるんか?」と。

それくらい、なんていうか、小汚い店構え。

とても興味がわく外観ではなかったんです。

 

しかし、ネットで調べると、

実は蕎麦を提供していて、

決してマイナスではなく、むしろプラスの感想を書いてる人が多い!

ええ、ほんまかいな??

 

我々は確かめねばなりません。

思い切って突撃しました。

 

 

 

 

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営業が11時かららしいので11時半前に行ってみました。

うーん、やっぱり入りづらい。

でも、覚悟を決めて入ってみました。

 

店の中には地元のおっちゃん組2人とサラリーマン風2人組がいました。

空いてるのは古い畳の座敷か・・・。

テーブルも年季が入ってます。

そのテーブルをおやじが拭いてました。

農産物直売所のオヤジでしょうか?

厨房のオヤジではありませんでした。

「ここでいいですか?」と聞いてみると、「あ、ああ」と微妙な返事。

ま、いいかと座敷に上がろうとしたら、

サラリーマン風の人に「先に注文ですよ」と声をかけられました。

そうそう、ここはすべてセルフでしたっけね。

 

厨房の方に行って、奥にいたオヤジに「大盛りと並と一つずつ!」と注文。

座敷へと戻りました。

 

いや、注文する直前まで躊躇してたんですよ。

ここの蕎麦の盛りはハンパやないって事やったからね。

昨晩は飲み過ぎて、おなかの調子もイマイチやったし。

でもね、どうせならどんなもんか見てみたいし、大盛り。

ついつい口走ってしまいました。

そして、食べ始めた瞬間後悔しました。

 

 

厨房のオヤジから声がかかったので、取りに行きました。

そこで代金を払って座敷へ。

 

 

 

 

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きました、大盛り!

写真じゃ大きさが分からんか。

渡されてお盆を持った瞬間に笑ってしまいました。

そばつゆが2つもある!!

それくらいの蕎麦の量なのです。

 

 

 

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並もたいがいの量でしたが、大盛りの比ではありません。

大きさを例えるなら・・・大きめのお好み焼き?

しかもあり得ないほど分厚いお好み焼きを想像してください。

さらに言えば、大盛りは蕎麦をのせてるざるが平らではありません。

食べ始めてから分かったのですが、

中心へ向かって底がへこんでいるのです。

つまり分厚いお好み焼きが上方にも、そして下方にも山のように盛り上がってるのです。

見た目以上の量なのです。

 

とりあえず食べ始めました。

蕎麦はパサパサでみずみずしさはイマイチ。

黙々と食べていきます。

手前から4分の1を食べ終えて、変な汗が出てきました。

心に黄色信号がともります。

「これ、残したらどうなるんやろ?」とか、

「タッパーないし何に入れて帰ろ?」とか、

もう弱気な事ばっかり考えてドキドキしてきました。

 

手前から半分くらい食べました。

嫁と苦笑いでアイコンタクト。

お互い「ヤバいぞ」と目が訴えています。

このへんで2杯目のそばつゆへ。

 

テンポよく食べていきます。

休むともう無理なような気がして。

ナスの漬け物がマラソンの給水所みたいな感じでね、

まさに味を少し変えたい時の箸休めになって助かりました。

 

残りが3分の1くらいになると、ちょっといけるような気がしてきました。

精神的にも楽になってね。

ほんとに辛そうだった嫁の蕎麦を多少ヘルプする余裕もでてきました。

 

そして、とうとう完食!

そば湯もしっかりいただきました。

ああ、良かった。

こんなに緊張感のある外食は初めてでした。

 

 

 

 

我々が悪戦苦闘してる頃、

地元のおばちゃんが次の客として現れて「まだいける~?」

厨房のオヤジは「あと1食ならなんとかな~」

えええ、もう最後なん!?

 

我々が店を出る頃には、

営業中の看板は裏返しにされてました。

1時間で営業終了なのか?

いろんな意味ですんごい蕎麦屋さんでした。

帰りの車の中で嫁と大笑いしながら店を後にしたのでした。