せっかくのGW休みでどこの山に登ろうかと、色々調べてた。
一番興味があったのは鈴鹿山脈竜ヶ岳でシロヤシオという花を見に行くかと。
が、ちょっと時期が早いらしくて。
それで次に候補に挙がったのが、
びわ湖バレイ近くの蓬莱山で大パノラマを見に行くか、
それともアカヤシオという花を見に、鈴鹿山脈の鎌ヶ岳に行くか。
結局、花を見たくて後者にしてみました。
さて、去年の9月の3連休にお隣の御在所岳に登った時、
かなり駐車場事情がヤバかったので・・・
(この時の話は下記で)
今回は前回よりも15分早く、3時45分に起きて4時15分過ぎ出発。
菰野ICで下りるとアクセスもさらに速くなって、
6時前には湯の山温泉近くまで来てました。
ただ、ナビの設定がおかしかったのかどうか分からんけど、
なぜかアクセスが国道でなく温泉街を抜けるルートになっててね。
狭くて急な上り坂が続きました。
途中で「〇〇〇m先通行止め」の看板も。
イヤな予感がプンプンしますが、ここまで来たら行くしかない。
通行止めなら、また戻って改めて国道から登っていけばいいかと。
そう思って急坂を車で登っていきました。
すると・・・
中道駐車場に出ました。
4,5台停めるスペースがあったので、とりあえず停めて周りを見渡しました。
そして、すべてを把握しました。
温泉街からのルートは写真の手前側のスペースしか停めれなくて、
写真の奥、柵の向こうには停めることができません。
しかも、こちらのスペースからは国道にも出ることができません。
完全に行き止まり。
それ故、「通行止め」の看板があったのです。
そして、逆に国道側からもこちらの駐車場には直接入ってこれません。
一度国道を下って温泉街から再度登って来るしかないのです。
しかも向こう側の駐車場は、こんな早い時間でもすでに満車で、
入ってきた車は一周回ってまた国道に出ていきます。
すべてを把握して、これはラッキーだったと。
たまたまナビがこちらルートを提示したおかげで、
無事に駐車することができたようです。
ちなみにこの後すぐに、こちら側の駐車場も一杯になりました。
6時20分くらいやったかな。
我々の車の隣に空いてた最後のスペース。
そこに車を入れたおっちゃんも後からこんな事を言ってました。
「向こうが一杯だったからあわてて引き返してこっちにきました。」
「新しい道ができて、すっと回ってこれますよ。」
「みんな出足速いですねえ。」
ちなみに帰りに新しい道を探して下りましたが、よう分かりませんでした。
さて、自分のストックにトラブル発生で出発が遅れてしまい、
6時25分にようやく出発しました。
ちなみに今回は長石尾根で登り、長石谷で下ろうと考えてました。
ま、結果的にはその通りにしたのですが、
武平峠から下るルートも選択肢には入れてました。
駐車場からはまず、車で登ってきた急な舗装道路を5分ほど下ります。
すると、長石谷ルートの入り口が出てきました。
そして、いきなりの渡渉。
さて、どこから渡ろうか・・・。
渡り終えると山道スタートです。
そして、心の準備もなくいきなりの急登が始まりました。
スタートから15分で尾根ルートと谷ルートの分岐が出てきました。
予定通り尾根ルートで進みます。
鉄塔が出てきたら急登も終わりです・・・
なんて記述がネットのどこかにありましたが。
いやいや、まだまだ急登でした。
イワカガミですかね。
右手に昨年登った御在所岳が見えてきました。
スタートから1時間。
急登もマシになってきて、尾根らしい明るい道になってきました。
登る前は肌寒くて長袖着用でしたけど、
このあたりで脱いで、半袖T1枚に。
気温が上がってきましたが、まだまだ風は冷たかった。
そして、徐々にアカヤシオが目に付き始めました。
といっても、ほとんど花は落ちてましたが・・・。
7時28分。
最初のピークである弥一ヶ岳に到着。
花は枯れて色が悪くなってたり落ちてたり・・・。
うーん、時期がすでに遅かったのかなあ。
ここからは一旦下ります。
鎌ヶ岳の山頂もようやく見えてきました。
まだまだ遠いな。
アカヤシオもまばらにしか咲いてない・・・。
すると、右に沢が見えてきました。
なるほど、三ツ口谷ルートとの合流地点でした。
どちらも選べましたが、三ツ口谷の方はガレでエキスパートオンリーと書かれてます。
もちろん尾根の方を選択しました。
道がイマイチ分からなかったのですが、
登っていくと、長石尾根ルートに戻ることができました。
このあたりから道に落ちてるアカヤシオの花が増えてきました。
てことはつい最近まで咲いていた花だということ?
そして、徐々に鮮やかな色を保った花が増えてきました。
ピンク色が色鮮やか。
坂が急になってきますが、花が増えるとテンションも上がってきます。
斜面は桃じゃないけど桃源郷のよう。
リンドウ的な花ですかね。
最後は急登が続きます。
あとひと踏ん張り。
さあ稜線に出ました。
山頂までもう少しです。
笹藪の中を登ると・・・
8時47分。
出発から2時間20分で山頂到着!
それにしても、スタートから山頂に至るまでに、
一人しか見ませんでした。
あの駐車場に車を止めた人のほとんどが御在所岳に向かったのでしょう。
ほんと静かな山行でしたね。
天気が良い予報だったのですが、思いの外スッキリとはしませんでした。
薄曇りって感じで伊勢湾方面も霞んで見えず。
御在所岳はガッツリ見れます。
が、他の展望はやっぱりイマイチ。
山頂付近はまだまだつぼみのアカヤシオもたくさんありました。
山頂から少し足を運ぶと休憩に最適な広場がありました。
ここでくつろいでる人が多かったなあ。
結局、休憩らしい休憩も取ることなく、
15分くらいの滞在で山頂を後にしました。
で、先述の通り武平峠への稜線歩きも考えましたが、
これくらいの標高になるとアカヤシオもつぼみが多いこと、
さらにザレてたりクサリ場もあったりとのことなので、
ま、予定通り長石谷を下ろうかと決断しました。
いきなり岩場の急坂を下ります。
山頂から10分弱で岳峠。
雲母峰から馬ノ背尾根ルートにもひかれましたが、
これだと駐車場よりも下りすぎてしまうので 、
予定通り長石谷で下ります。
ガレた急坂をどんどん下っていきました。
途中で沢と合流。
この後、こんな道がひたすらに続きます。
しかも、尾根と違ってアカヤシオがほとんどありません。
沢のせせらぎの音以外、退屈な道でした。
たまに初めての花に出会ったりもしましたが。
そういや、途中ですれ違ったおっちゃんが興奮気味に
「イワザクラ」を一つだけ見つけたなんて言ってましたが、
そんなに貴重な花なんでしょうか?
途中から左岸に行ったり右岸に行ったりと、
渡渉が増えてきました。
正直、どこを渡ろうかと悩む場所もあったり。
とりわけ背の低い嫁は渡る場所に苦慮してましたね。
しかも、ルートもあるようでないようで。
まあとりあえず下っていけばいいかと。
登ってくる側からは岩にペンキの目印が見えたりするんですけどね。
退屈極まりないところでツツジに出会ったり・・・
犬星大滝があったり・・・ 。
ツバキって寒い時期のイメージがあるんですけど、
結構咲いてました。
ま、こんな感じで退屈をしのいでましたね。
あと、渡渉がどんどん面白くなってもきてました。
どこをどう渡るかってのを考えるのが楽しくてね。
で、ゴールが近くなってきたところで、
道は平坦になり、沢の流れがどんどん眼下へと移っていきました。
このまま普通に尾根ルートと合流を果たし、終わりなのかなと。
その時、目の前にこんなところが出てきました。
え?こんなとこ行くの?
(ビックリしすぎて写真を失念したので、他のサイトから拝借しました。スンマセン・・・)
さすがにこれは無理でしょう。
そんな時に右下のガケにロープが垂れ下がってます。
(下から撮影したもの)
ここを下りるべしですか?
仕方ないので下りましたが、オレでさえ足がかりが少なく、
結構苦労して下りました。
ましてや背の低い嫁は完全に泣きが入ってましたね。
まあなんとか下りてましたけど。
で、また沢に下りてきて渡渉し、白い河原を進みました。
が、ここからまたルートが分かりません。
山アプリをずっと起動してたので、
GPSから自分の位置とルートの位置が分かりそうなもんでしたが、
結構行ったり来たりしてしまいました。
結局、進んだ先の堰の左側に道はつながってましたが、
そこからまた道が判然としません。
正規のルートは斜面の上方にあるとGPSでは表示されてます。
確かに上へ登る斜面の土の色が変わってて、
上かなあと思い無理矢理登ってみますが、その向こうに踏み跡は見当たりません。
そんな時に嫁が下へ下りる道を発見。
結構危ないながらも何とか無理矢理下りて元に戻り、
下へ下りる道を進みました。
再度河原に下ろされ、進んでると左上の方に・・・
朝見た看板発見!
尾根ルートと谷ルートの分岐にあった看板でした。
これでホッと一息つきました。
それにしても、最後の最後でルートが不明瞭でした。
谷ルートを下ってる途中で何組かの人たちに出会いましたが、
登る方はルートがわかりやすかったのでしょうか?
ウチらも別に登山初心者ではないのですが、
こんなに登山道が分かりにくく迷ったのは初めてかも。
実は今日登りの時にも一度ルートから外れて進んでしまいました。
もう少し目印があると良いのですがね。
看板からは朝登ってきた急坂をガッツリ下ります。
迷った後だったので下りながらも、
「これって朝登った道かなあ?」と疑心暗鬼になりましたが、
『朝でもヒルに注意!!』ってだじゃれ看板を見つけて、
ああこれ朝も見たなあと、ここでまたホッと胸をなで下ろすのでした。
最後に舗装道路を登って、11時半ちょうどに駐車場へ戻ってきました。
迷ったおかげで、下りも登りと同じくらいの時間がかかってしまいましたね。
駐車場はすっかり空きが多くなってました。
アカヤシオは期待してたほどでもなかったかな。
少し時期が遅かったのかもしれないし、
後から調べて知ったのですが、
西暦の偶数の年の方が花の付きがいいらしく、
奇数の今年は花の密度が低く寂しい・・・なんて書いてる人もいました。
ま、そういうこともあるかもしれません。
ただ、アカを見たなら今度はシロも見てみたい!
次はぜひとも竜ヶ岳でシロヤシオ登山といきたいものです。
いやあ、鈴鹿山脈なかなかいいですなあ。